半導体

http://www2.nsknet.or.jp/~azuma/s/s0081.htm

1980年代までは大企業が半導体を設計・製造し,同じ社内で消費する形態は有利だった。しかし,その後は半導体をいかに安く生産するかが重要になった。いわば世界的分業体制である。その背景には,IC の最新の製造装置を買えば簡単に他の半導体の生産ができるようになったことが挙げられる。 2000年現在では,IC 製造の専門会社(シリコンファンドりー)を利用すれば,製造部門が無くても比較的容易に生産出来る。


http://www.rieti.go.jp/jp/special/af/024.html

業界でよく使われる用語にテクノロジードライバーというものがあります。世界の半導体市場をリードするような半導体バイスという意味ですが、日本の半導体メーカーは、90年代後半以降、このようなテクノロジードライバーを生み出せなくなってきました。なお、先ほども触れましたが、80年代においては DRAM半導体バイスとして非常に重要でした。事実、CPUやMPUなど他のさまざまな半導体バイスが、DRAMの技術革新に大きく依存していました。ところが、パソコンの時代が到来した90年代に入りますと、相当に風向きが変わってきます。そして、そのような中で95年から96年にかけての DRAM価格の大暴落が起きました。95年の時の価格を100としたら、96年には30位にまで低下しました。この大暴落が、日本の半導体産業の競争力低下のさらに大きな引き金となりました。