経営組織論(1部:2005年度春学期)講義シラバス


講義時間:火2・木4

講義ウェブサイト

http://d.hatena.ne.jp/tomsekiguchi/
(メニューから「経営組織論(1部)」を選択肢クリックしてください)

本コースの概要

経済合理性を前提とした場合の組織マネジメントの原理についてできるだけわかりやすく解説します。とりわけ、組織がどのように人材を獲得し、投資し、評価し、インセンティブを与えていくべきかについて、経済学的な視点から理解します。


同じ「経営組織論」でも、経営学部1部の講義と経営学部2部の講義では内容が異なります。より実践的な組織マネジメントの内容を求める場合は、2部の経営組織論の受講をお勧めします。ただし、実践的なほうの講義は、実務経験があるほうが、理解が深まります。実務経験がないと、話の内容がピンと来ないかもしれません。

教科書

エドワード・P.ラジアー(著)「人事と組織の経済学」日本経済新聞社
ISBN: 4532131618


講義はラジアーの教科書を逐次参照しながら進めるので講義に出席するときは必ず教科書を持参すること。また、ラジアーの教科書中、講義で行なう箇所は事前に読んでおくこと。なお、必須ではないが、高校レベルの数学(微積分や確率統計)を復習しておくと講義内容の理解が深まるのでより望ましい。

参考書

樋口美雄 (著)「人事経済学」生産性出版
ISBN: 4820117149


大竹文雄(著)「労働経済学入門」日本経済新聞社
ISBN:4532107628


参考書は講義に直接は用いませんが、副読本として読んでおくと講義の理解が深まります。

評価方法

出席点(40点満点)と試験(60点満点)による。ただし、出席していても私語や他の学生の邪魔をしたりして注意された場合、出席点は没収される。試験の形式は後日アナウンスする。

講義スケジュール

あくまで予定です。進捗度合によって変更する可能性があります(ウェブページをチェックしてください)。


なお、学期中、1名ないしは2名のゲストスピーカーをお呼びして、経営組織論のトピックについてお話いただく予定です。日程、ゲストが確定次第お知らせします。


Week1: 4月12日(火)、4月14日(木) オリエンテーション、採用基準の決定
Week2: 4月19日(火)、4月21日(木) 適任者の採用
Week3: 4月26日(火)、4月28日(木) 労働者の生産性を知る
Week4: 5月10日(火)、5月12日(木) 変動給与・固定給与
Week5: 5月17日(火)、5月19日(木) 人的資本理論
Week6: 5月24日(火)、5月26日(木) 離職・解職、希望退職
Week7: 5月31日(火)、6月2日(木) 情報、シグナル、引き抜き
Week8: 6月7日(火)、6月9日(木) 動機付けとしての昇進、社内における利害行動
Week9: 6月14日(火)、6月16日(木) 年功インセンティブ
Week10: 6月21日(火)、6月23日(木) チーム、雇用関係
Week11: 6月28日(火)、6月30日(木) 非金銭的報酬、付加給付
Week12: 7月5日(火)、7月7日(木) 職務、評価
Week13: 7月12日(火)、7月14日(木) 労働者の権限強化