ヒューマンリソース・マネジメント・シラバス

コース概要

本コースの目的は、ヒューマンリソース・マネジメント(Human Resource Management: HRM)の基本的なフレームワークやコンセプトを概観しながら、実務家志望の受講生には、どのようなHRMを実践することが、企業の成功につながるのか、そして研究者志望の受講生には、経営の実践に寄与する今後HRMの研究課題としてはどのようなものがあるかを考える機会を与えることである。


本コースでは、実務的にも役立つ内容を目指すが、アカデミックな視点、リサーチ的な視点も重視する。研究による成果の蓄積を通じた知識体系を、実務の世界と対比させることによって当該分野の理解を深めることを重視する。また、欧米で行なわれるHRMと、わが国で伝統的に行なわれてきたHRMの対比を通じて、今後のわが国に望ましいHRMとは何かについて考える機会も提供する。

テキスト(生協で割引価格にて購入可)

Fundamentals of Human Resource Management


輪読形式

受講者の人数によるが、各週において、1名〜数名の担当者を決める。その担当者は、責任をもって該当するトピックについて準備を行ない、当日は発表(レクチャー)およびディスカッション・リーダーとしての役割を担う。


当日の担当者ではない受講生も、必ず事前に該当するトピックについて予習を行ない、クラスにおけるディスカッションに備えてくること。

発表の方法

当日の担当者は、テキストの与えられた箇所について、わかりやすくレクチャーを行なうことが求められる。方法は、ハンドアウト、パワーポイントなど何を利用してもよい。また、担当しているトピックが、現実の経営やHRMの実践とどう関わっているのかについて、できるだけ現実のケースを紹介しながら解説を行なうことが求められる。さらに、クラスでどのような議論をしたいか、ディスカッション・クエスチョンを考えてくる(テキストの章末を活用すること)。よって、担当者の準備は、テキストを読んで理解する以上の作業を伴う。なお、テキストは欧米のスタンダードなHRMを扱っているため、わが国のHRMとの対比もあわせてクラスで紹介することも期待される。