魅力的な論文を書こうとする場合、ストーリー力が必要となる。勝間(2008)は、チップ・ハースとダン・ハースの「アイデアのちから」より、「SUCCESSs」を紹介している。
心に残りやすいものとは「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える、物語(ストーリー)」である。
これはそっくりそのまま優れた論文のパターンにも当てはまる。まずもって、論文というものは、ロジカルなストーリーが大切である。また、ロジカルな論文であっても「面白い!」と心に残るものは、感情に訴える部分がある。そうするためには、ストーリーが単純明快で意外性があることが大切であり、学術論文だからこそ、ストーリーの信憑性を高める具体性と信頼性(信頼できる証拠)はさらに重要になってくるわけである。これを心に留めて文章を紡いで行くのが良いのである。
- Simple (単純明快)
- Unexpected(意外性がある)
- Concrete (具体的である)
- Credible (信頼性がある)
- Emotional(感情に訴える)
- Story (物語性)