キャッチャーの先読み術

人生は流転するものである。それは、勝ちもあれば負けもあるということである。そう認めるためには、3つの条件がある。
勝ちたいと願い、そのために慎重に準備し、全力で事にぶつかるということ
これさえきちんとやっておけば、勝った負けたの結果にあまりこだわる必要はない(森1998:p40)

変転、流転を繰り返すからこそ世の中は新鮮に見える(p49)。

負けから浮上するコツはどこが「底」かを見極めることだ
あがけばあがくほど、どんどん深みにはまってしまうときは、たいてい「上」しか見ていない。こんなときは苦しくても下を見る。どこが底かを見極める。上を見るのはそれからでよい(p63)。

ツキは待つものではなく、招くものだ
勝利の女神は気まぐれであると思わざるを得ない。何とかこの女神を我がほうにだけ微笑ませることはできないか。それは打つべき手を打つことしかない。とにかく、気まぐれな女神の気を引くよう、精一杯の手を打ってみる。少なくともその点では戦う相手よりも勝っていれば、実際の試合で負けてもやむを得ないではないか(p108-110)

成功したいのなら、小さな変化に気づけ
先を読むためのツボはどこにあるのか。それは好奇心と観察力。そして小さな変化を覚えておく記憶力だろうと思っている。この3つを頼りに、先を読む目を鍛えてきた(p123-125)。

相手がどう動くかを待つよりも、先に行動を起こして意表をつく。相手がどう動くかあれこれ迷うよりも、一歩先んじるシナリオを作ってしまうということだ(p131)。