参加者が100人いるとすれば、95人は実は流れを見てついてくる。勝ち馬に乗るタイプです。で、100人のうち孤立したままだと一匹狼でただのスネモノに終わる。2人だとまだ陰謀の段階。ところが2人から3人へ、しかも強力な3人になるとファッションを作り出すことができる。
新しいファッションによって市場の流れを変えたいとき、最も有効な方法の１つは、「プリマドンナを倒す」ことです。つまり、その時期の主流となっているファッション、そのファッションを主導している人物（プリマドンナ）の言動とまったく違った物語を仕立て上げることです。
「市場は操作できるものではないといっていたに、ここでは操作できたと言っているではないか」という疑問を抱く方もおられるでしょう・・・私たちは、その逆転のキッカケを作ったにすぎません。ファッションの変わり目の、その最初の流れに乗ったというにすぎません（榊原 2005:185-189)。
