従流志不変(流れに従い志を変えず)

船の売却も難航した。「廃業して金がいるんでしょう」と露骨に足元を見て買いたたく。私は何度も投げ出したくなる衝動にかられた。ふと思いついた。父が何かと相談していた大徳寺の立花大亀老師に会ってみよう。私の話を聞くと「人の醜さを見せられたようですな」と言い、筆をとって「従流志不変」としたためた。「難関を前に立ち往生した時は思い切って流れに身をゆだねなさい。ただ、いったん立てた志は絶対に忘れてはいけません」。私は右往左往して自分を見失っていたことに気がつき、粛々と整理を進めた。
井植(2004:68-69)
http://www.sanyo.co.jp/koho/doc/j/corporate/rirekisho/rirekisho_015_3.html

絵ともつかぬ東洋の書に引き付けられたといい、その意味するところを尋ねられた。「時代の流れをよく見て的確に対処することが大切です。ただ、立てた志は絶対見失ってはならない。あなたの場合は国民の幸せのために、合衆国大統領への道を突き進むべきだということです」
井植(2004:84)
http://www.sanyo.co.jp/koho/doc/j/corporate/rirekisho/rirekisho_019_2.html

時代の流れや人の言うことに従いながらも、自分の目標は見失わずに挑戦していこう
時が流れても初心の志は何時も変わらない