- 混迷の中にあるときは原点に帰れ
- 不遇のときこそ勝機をつかむチャンス
- 「しめた」と思うときは要注意
- 劣勢から巻き返すエネルギー
- 追いつめられたときに狼狽や諦めは禁物
- 好調時に欠点を直し、不調時に長所を伸ばす
- 気を発すれば人が集まる
- 「道」とは本質を見極めようとすること
- 志を高くもてば人生の幅が広がる
- 人生で大切なのは長期的な読みと目先の一手
デジタルに寝食され、流れに呑み込まれた人間は、自分が本来アナログであることを見失っている。そして、流れの速さに巧みに乗った者たちは「成功者」として幸福になり、ついていけない者たちは「落伍者」のレッテルを貼られて不幸になっていく。この現状を私は憂えている(米長 2006:147)。
運のいい時というのは、満開の桜のようなものだ。美しく華やかで、人目を惹く。一方、不運に見舞われ、不遇をかこっている時は、桜の木が土の中に根付こうとしている時期である。人は満開の桜に目を奪われ、色や枝ぶりを誉めそやしているが、根っこを張っているだけの木には目もくれない。・・・だが、しっかりと根を張った桜は、やがて芽を出し、驚くほど豊かな花を咲かせる。不運とは、幸福の根源にほかならないのである(米長 2006:202)。