大阪府実践マネジメント科 人材・組織マネジメント講座

最終日に向けたお知らせ

23日配布の資料にあるとおり、ブラスおよびアスクルのケースについて、以下の設問について事前に考えてきてください。同時に配付される副教材も参照してください。

「ヒト」としての視点から見たアスクルの強み
  1. 様々な経営資源のうち、「ヒト」の視点からアスクルを眺めた場合、アスクルの真の強さはどのあたりにあるのだろうか。
  2. アスクル事業の立ち上げ、成長、発展においてプラスの今泉社長はどのような役割を果たしたのだろうか。
  3. アスクルの岩田社長の経営者としての資質はどうであろうか。岩田社長がこれまでアスクルの発展に果たしてきた役割はなんだろうか。
アスクルの人事管理と組織デザイン
  1. アスクルの人事の仕組み(募集、採用、育成、評価、賃金など)の特徴は何か。それがどのようにアスクルの競争力につながっていると考えられるか。
  2. なぜ他の会社(例:コクヨ)ではなく、プラス株式会社においてアスクルのビジネス・モデルが生み出され、それを軌道に乗せることができたのか。
  3. プラスの一事業部であったアスクルはなぜ分社化されたのか。分社化のメリット・デメリットは何か。
  4. アスクルが取っている組織デザイン原理は何か(水平・垂直的組織境界、組織構造、他組織との関係)。あなたがたが将来に向けてアスクルの組織を再設計するならば、どのようにデザインしなおすか。
アスクルにおける意思決定・交渉プロセス
  1. アスクルが他社製品を取り扱うにあたり、社内でどのような議論が繰り広げられたのであろうか。そしてどのようなプロセスを経て結論を出すに至ったのだろうか。
  2. なぜアスクルは、ともすれば利害の対立するであろう小売業者とWin−Winの関係を築くことができたのだろうか。
  3. 大規模小売店の参入に伴う熾烈な値引き競争(ジレンマ)に対して、アスクルはどのような対策を練るべきであろうか。
質問メール
  • 特別ゲストとして業務上アスクルとの関わりの深いゲストにお越しいただきます。アスクルの生の姿について様々な質問に答えていただくことが可能なので、演習の学習中に感じたアスクルに関する疑問点や質問などを、10/23日に配布した資料のメールアドレスまで送ってください。どのような質問でもOKです。

実務に役立つリンク集(これから増やしていきます。復習に役立ててください)


賃金の疑問 
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kana_/


人事労務相談室
http://media.jpc-sed.or.jp/jinji/


労務安全情報センター
http://labor.tank.jp/


労働関連ニュースクリッピング
http://yosisemi-ku.ec.kagawa-u.ac.jp/~labornet/labor.html


労務com
http://www.roumu.com/


人材開発ニュース
http://www.hrd-net.com/news/


日本の人事部
http://www.jinjibu.jp/


人事改革・各社の試み by SHL
http://www.shl.jp/newscom/index.asp


人事部長からの質問 by SHL
http://www.shl.jp/hrqa/index.asp

労働の法律関連


ポケット労働法
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/siryo/panfu/panfu05/index.html


wikiペディア「労働法」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E6%B3%95


労働法ブログ
http://tetuyaf.livedoor.biz/


知って得する労働法
http://www.tamagoya.ne.jp/roudou/

雇用機会均等関連


労働局雇用均等室
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/roudoukyoku/index.html


雇用均等・両立支援・パート労働情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/index.html


雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/index.html


男女均等な採用選考ルール
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/dl/rule.pdf


コース等で区分した雇用管理について
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/dl/koyoukanri-a.pdf


コース別雇用管理の留意点
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/dl/koyoukanri-b.pdf

交渉術

ハーバード流交渉術

低俗なハウツー本かと思いきや、実は交渉学発展の礎となった歴史的名著です。原著とも日本語訳ともややこなれないために、少なくとも2〜3回は読み直さないと、本書のすばらしい点が伝わってこないのですが、読み返すたびに交渉の本質がわかってくる良書です。

情報収集


インターネット情報活用術
http://d.hatena.ne.jp/tomsekiguchi/00010501

キャリア


A・ヒューマンキャリア塾
http://www.blog.a-human.net/


プロフェッショナルを目指す女性のためのポータルサイト
http://career.indipros.com/


キャリアカウンセリングブログ
http://ameblo.jp/sawako-womens/


ライフキャリア(週間東洋経済
http://www.toyokeizai.net/online/tk/column7/backnumber.php
http://www.toyokeizai.net/online/tk/life/index.php


エム・アイ・アソシエイツ連載ビジネスコラム
http://www.mia.co.jp/business-columns

書籍


仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法


内田和成 著

ビジネスの世界で重要なのが、限られた情報の中でスピーディかつ適切に意思決定していくことである。これを可能にするのが「仮説思考」であると筆者は説く。つまり、できるだけ早い段階で筋のよい仮説を出し、それを検証し、進化させながら、決定的な意思決定や問題解決につなげていくというのだ。仮説思考ができれば、仕事のスピードも質も向上するという。それと正反対なのが、情報は多ければ多いほど良い意思決定ができるという迷信である。それだと、とにかくデータを集めようと躍起になって、気がついたら締め切りに間に合わず、枝葉末節を含み、効果のないとらえどころのない結論にしてしまう。
では、何が優れた仮説思考で、どうすれば身につくのか、という問いについては、どことなく「戦略脳を鍛える」の論旨と似ている点があるのだが、将棋のプロ棋士がまず最初に直観で候補となる手を数手に絞りこむように、経験によって鍛えられた勘といったところか。とはいえ、本書では、仮説思考とは何かにはじまって、仮説思考に必要な頭の使い方、考え方とか、役に立つ道具、方法なども紹介されており、ビジネス思考力、戦略的思考力を磨きたい場合には一読に値する本である。

戦略「脳」を鍛える

御立尚資 著

筆者は、真に競争優位を獲得する戦略は、単にアカデミックな戦略を勉強しただけでは実現できないと説く。アカデミックな戦略論は、過去の成功事例をもとに後講釈で定式化したにすぎない。つまり、囲碁将棋でいう「定石」である。定石を勉強するのはもちろん重要で、戦略の専門家になりたければ、できるだけ多くのパターンを覚えることは必須である。しかし、それだけではダメである。それプラス、ユニークかつ優れた戦略を生み出すために重要なのが「インサイト」であると筆者は言う。インサイトとは、あえて日本語に訳せば「洞察力」であろう。あるいは、「直観」とか「センス」のようなものだろう。筆者の論旨を汲み取るならば、インサイトとは「人間の右脳の持つポテンシャルを最大限に活用すること」のように思われる。インサイトを分解すれば、それはスピードとレンズになり、スピードは、パターン認識とグラフ発想に、シャドーボクシングを加味した要素にわかれる。パターン認識とグラフ発想は、右脳的なイメージ能力を活用しながら戦略にかんする「仮説」を生み出すプロセスにつながり、シャドーボクシングは、左脳的な論理思考を駆使して仮説を鍛える作業であると解釈する。レンズは拡大、フォーカス、ひねりというレンズの使い分けがポイントとなる。つまり、さまざまな視点から物事を眺めることである。これらの頭の使い方を身に着けるためには、まず本書を読んで仮想体験をしてもらうのに加え、実践の場で「知的に汗をかく」「脳から汗を搾り出す」ことによって鍛えていくことが必要だろう。