導管メタファー


一般に、発信者は、ことばという「入れ物」に、意味という「中身」を詰め込み、それを管を通して受信者に送り、受信者は受け取ったことばの「入れ物」から「中身」の意味を引き出す、という仕組みがコミュニケーションの背後に想定される。これを導管メタファーという。


導管メタファーにおいては、メタファーは単なる言葉の装飾といった表層的な問題ではなく、メタファーがわれわれの思考や行動を条件付けている。導管メタファーは、われわれの日常的な思考を縛るメタファーである。

参考文献

瀬戸賢一「空間のレトリック」海鳴社 1995年