学内報の原稿

基礎ワークショップⅡ

ワークショップの授業はどんな授業なのですか?

レクチャー、エクササイズ、ディスカッション、ゲストスピーカー講演などを取り混ぜながら、EBAコースの学生が卒業後に社会人としてのキャリアを形成していくにあたって重要であると思われるトピックスについて考えるインタラクティブなワークショップです。
グローバル化がビジネスや人々のキャリアに与える影響について考えるグループ・ディスカッション、自分自身を深く理解し、キャリアの方向付けに役立てるセルフアセスメント、ミドルマネージャーやトップマネジメントとして組織の人々を束ねていくようになったときに必要なリーダーシップやマネジメントスキルの理解、グローバルに活躍するために必要な異文化理解や海外赴任の仕組みについての解説などの内容をカバーします。そして本ワークショップの目玉は、多様なバックグラウンドを持ち、第一線で活躍中の方々をゲストとしてお招きするゲストスピーカー講演です。ご自身のキャリアの軌跡、現実の世界で起こっていること、組織管理や人事制度の実態、これから社会人になる学生へのアドバイスなど盛りだくさんのお話をしていただき、その後の活発な質疑応答で毎回クラスは盛り上がります。今学期は、欧州や中国におけるビジネスの動向についての講演や、ウィスコンシン大学の学生たちとの交流など、インターナショナルな雰囲気のセッションも多くありました。

授業の目的を教えてください。

本ワークショップの主な目的は、EBAの学生が、今後の自分自身のキャリアのあり方について、自律的かつ様々な視点から深く考える機会を与えることです。EBAコースは1年間の海外研修を含む特別なコースであるため、ワークショップでは以下の点を強調しています。まず、セルフアセスメントを通じて、自分自身の性格、資質、価値観などを深く理解し、キャリアの方向性を考える際に役立てること。自分はなぜEBAコースに惹かれ、入学し、一生懸命勉強してきたのかともつながってくるでしょう。次に、インターナショナルな視点を多く取り入れ、ともすれば国内の視点に偏りがちなキャリアの思考から脱却すること。事前のリーディング課題はほとんどが英語の文献で、グローバル化の影響や異文化理解などのインターナショナルなトピックスも多く扱っています。そして、そして、社会の第一線でご活躍中のゲストスピーカーの方々との交流を通じて、ビジネスや企業組織の生の姿を知ると同時に、人生の先輩方からいろいろな刺激を受けることです。ゲストとの貴重な出会いがその場で終わることなく、人生のよきアドバイザーとして、かわいい後輩として、お互いによい関係が続いていくようなことがあってもいいと思っています。

「ワークショップ」の授業から学生に学んで欲しい視点とは何ですか。

これからどんどん変わっていく世の中ですから、既存の考え方の枠にとらわれず、自由かつグローバルな視点から自分のキャリアを考え、新しい未来を切り開いていって欲しいと思います。とりわけEBAの学生さんたちは、これまで非常に恵まれた教育を受けてきたと思います。その恩恵を今後どう活かしていくかは皆さんの心がけしだいだといえます。本ワークショップで、様々なものの見方、考え方、キャリアの歩み方に触れ、自分自身のオリジナルなキャリアを創っていくための糧にしてほしいと思います。未来は常に開かれており、みなさんにとって実りあるキャリア人生を送る無限の可能性を秘めています。いつやってくるかわからないチャンスを逃さずものにするためにも、日ごろから力をためる努力を怠らず、常に飛躍の準備をしておきましょう。

EBA総合コース学生についてどう思われますか?

明るく、素直で、積極的な学生が多いと感じています。どれもビジネスで成功するための重要な要素だと思います。クラスでの質問や発言も多く、コミュニケーション能力にも優れています。EBAの学生さんたちが、将来どのようなかたちで活躍されるのかを想像することは楽しいです。毎回気持ちよく授業をさせていただいていますし、お忙しい中お越しいただくゲストの方々も、とても楽しかったと満足して帰っていかれます。

EBA総合コースの学生に一言お願いします。

これまで非常に手厚い教育をうけ、とても恵まれた学生生活を送ってきたと思いますが、社会にでて働くようになれば、そういった環境ばかりではなくなってきます。自分の思い通りに仕事ができなかったり、自分の苦手な人と一緒に仕事をしなければならなかったり、いろんな困難が待ち受けていると思います。そんなときにも持ち前の明るさ、素直さ、積極性ではねのけ、常に前に進んでいってほしいです。