風水


http://oecc.open.ed.jp/cdrom/reppdf/rep06.pdf

風水を理解するには、まず東洋独自の自然観を知る必要がある。

  • 風水は別名「地理」ともいう。西洋でいう「地理」とは「止まっている」、「人と切り離した」自然が対象であり、そこでは「自然」と「文化」は相反する存在なのである。
  • 対して東洋では、自然というものを「生きている」、「人の働きかけに応じる」ものと捉える。「気」というエネルギーによって自然も、自然の一部である人間も、同じように生かされているとする考え方をする。
  • 「気」のエネルギーは、発生・消滅したり、流れたり、溜まったりするものであると考えられている。そうした気の流れを読みとって、自然に人間から作用を加えることで、気の流れに乗じたような生活空間を構築すれば、自分の生活や子孫にも好影響をもたらすとされる。そして、そうした環境や造営物までを整えるための、東アジア独特の方法論を「風水」と呼ぶのである。

風水の語源

  • 自然を三元論的にとらえた場合の「風、水、土」のうち、絶えず動いて気を運び出すのが「風」と「水」であることから。
  • また、「風」と「水」という地上の可視的現象を観察することで、不可視の天然自然の原理を探る方法論であることから。
  • 風水を俗に「蔵風得水」という。良い風をたくわえ、よい水を得る。つまり、気持ちの良い自然を生活の中に取り入れるということだ。


http://kotonoha.main.jp/2005/09/26books5.html

地理風水は、大地の「気」の流れをたどり、大地のエネルギーを活用する環境地理学である。この渡辺さんの本で地理学としての風水、風水の歴史などをきちんと知ることができたことから、「エネルギーの流れ」としての風水について調べるようになった。今も台湾や中国に行くと、「風水と城市」「風水と建築」「建築風水」なんていう本を買いあさってきている。


風水関係の良書はこのへん。