不易流行

これはもともとは、不変なるもの(不易)と、時とともに変わること(流行)とは、根本においては1つであるという俳諧上の理念です。私は、時とともに変化することはあっても、大本のところは不動でなければならない、ということを知りました。つまり、今の時流のなかにあっても、その時流に押し流されない大本の自分、すなわちアナログの行き方を貫く自分というものを、堅持していかねばならない、と考えたのです。

米長(2004:107-108)

運がよくなるか悪くなるかというのは、心のあり方しだいであるという考えに達しました。謙虚な気持ちでいること、笑うこと、この2つを失ったとき悪運が人を襲います。謙虚さと笑いがあるうちは運はよくなっていくのです。・・・利に走ったり、笑いがなくなったり、謙虚さがなくなったりしたときに、人生に落し穴が生じたり、不幸の始まりが来るということになるのです。

米長(2004:133)

引用文献

米長邦雄 2004「大局を観る―米長流・将棋と人生」日本放送出版協会

「不易流行」とは、 蕉風俳諧(しょうふうはいかい)の根本理念であり、「移り変わるもののなかに永遠に変わらない本質的なものがある。」とする考え方を言います。

http://www.thewordvillage.net/fuekiryuukounosusume.htm

「道」とは、万物の根源でありここから森羅万象は発したと『老子』は言います。「道」は、自分の身を誇示せずに低く低く謙虚に在り、どんな事態にも流動変動して慌てず逆らうことがありません。そして、無為・無心・無欲・質素・控えめなど、素晴らしい徳をいくつも体現しています。

http://www.thewordvillage.net/fuekiryuukounosusume002.htm